一側性のトレーニングのことで、片手片足の動きが特徴です。日常生活やスポーツ動作に近い動きでトレーニングできることが特徴であり、筋力のアップもそうですが、動作を鍛えるといった面での利点もあります。

トレーニング歴も長く、しっかりした基礎筋力を作り上げていても、左右の筋力差に悩んでいる人は少なくないようです。通常は利き腕の方が強かったりしますが、ウエイトトレーニングの世界では左右均等が理想的です。左右で力のアンバランスが起きるとケガの原因になったり、競技能力の向上を妨げることにもなりかねません。本格的なアスリートであればあるほど、このような状況はできるだけ回避したいはずです。そのようなアンバランスを改善する手段の一つがユニラテラルトレーニングです。弱い側を優先的に刺激することで、左右の筋力バランスを整える効果が期待できます。

片側ずつ運動を行うと筋肉への意識がより高まります。それによって筋肉の収縮感も強くなるので、より強い刺激を対象筋に与えることができます。また、ユニラテラルを一定期間に集中的に行って、筋肉と意識の連動性を高める訓練を行うと、その後に両側を同時に刺激する通常のやり方に戻したときに、以前よりも筋肉に効きやすくなっていることに気付くはずです。

例えば、足のユニラテラルトレーニングでは、両足を同時に行うやり方よりも下背部への負担が少ないです。このことは、下背部に痛みを抱える多くのアスリートにとって大変ありがたいことです。片足で動作するので使用重量は軽くなります。それだけでも下背部への負担は軽減されるのです。ただし、下背部に限らず身体のどこかに問題を抱えている人がユニラテラルトレーニングに挑戦するなら、身体に問題がないか事前に病院などでチェックしてもらったほうがいいだろう。ケガや骨格の状況は人それぞれなので、今までと異なるやり方に挑戦する際は、やはり身体の専門家に確認してもらうのが一番だ。特にウォーキングランジやブルガリアンスクワットなどを定期的に行おうとしている人は、自己判断で始めない方が賢明である。

ユニラテラルな動きにはさまざまなメリットがあり、使い方によってはとても良いトレーニングになります。基本的な動きを練習して、応用で使える種目としてもいいと思います。ユニラテラルの動きを理解して、動作の練習を行っていきましょう。最後まで読んでいただきありがとうございました。