こんにちは!クロニクルジャパン心斎橋店です🌹
突然ですが、私たち人間の遠い祖先をたどると、現在の猿や類人猿と共通する祖先に行き着きます。
昔の人類は、現在のように便利な生活を送っていたわけではありません。
木に登る。
枝につかまる。
ぶら下がる。
地面に手をついて身体を支える。
現代人と比べると、腕や肩甲骨を大きく、そして頻繁に使う生活を送っていました。
一方、現代の私たちはどうでしょうか?
朝からスマートフォンを見て、仕事ではパソコンを操作し、移動は車や電車。
腕を頭上まで大きく動かしたり、何かにぶら下がったり、自分の体重を腕で支えたりする機会はかなり減っています。
そこで今回注目したいのが、「前鋸筋(ぜんきょきん)」です。
普段はあまり意識されない筋肉ですが、実は私たちの肩や腕を動かすうえで非常に重要な役割を持っています。
1.人間の身体は本来「全身を使って動く」ようにできている

生活するためには、自分の身体を使って移動し、登り、つかまり、物を運ぶ必要がありました。
特に木の上で生活するような動きでは、腕の力だけでなく、肩甲骨を安定させながら身体を動かす能力が必要になります。
例えば、木の枝につかまる場面を想像してみてください。
ただ腕の筋肉が強いだけでは、安定してぶら下がることはできません。
肩甲骨が適切に動き、体幹と腕をつなぎながら身体を支える必要があります。
このような動きに深く関わっている筋肉の一つが前鋸筋です。
2.前鋸筋とはどんな筋肉?

脇の下あたりを見ると、ギザギザとした筋肉のラインが見えることがありますが、そこにあるのが前鋸筋です。
主な役割としては、
肩甲骨を前方へ動かす
肩甲骨を肋骨に安定させる
腕を上げる際の肩甲骨の動きをサポートする
といった働きがあります。
つまり、腕を動かすためには腕や肩の筋肉だけでなく、前鋸筋によって肩甲骨が適切にコントロールされることも重要なのです。
3.「腕を動かす=肩だけ」ではない

もちろん肩の筋肉も重要です。
しかし実際には、腕を上げる動作では肩関節だけでなく、肩甲骨も連動して動いています。
腕を上げる。
肩甲骨が動く。
肋骨の上で肩甲骨を安定させる。
この連動がスムーズに行われることで、腕を大きく動かしやすくなります。
前鋸筋は、その肩甲骨の動きを支える重要な存在です。
そのため、肩のトレーニングや胸のトレーニングを考える際にも、前鋸筋の働きを無視することはできません。
4.昔と現代で大きく違う「身体の使い方」

しかし現代では、便利な道具や交通機関の発達によって、身体を大きく動かさなくても生活できるようになりました。
これは非常に便利なことです。
しかしその一方で、本来持っている身体の機能を使う機会は減っています。
例えば、
腕を頭上まで上げる
何かにぶら下がる
地面を押して身体を支える
四つ這いで身体を動かす
このような動作を、日常生活の中でどれくらい行っているでしょうか?
おそらく、ほとんど行っていない方も多いはずです。
その結果、肩甲骨をうまく動かすことが苦手になったり、腕を動かす際に首や肩周辺へ余計な力が入ったりすることもあります。
5.現代人は「使わない筋肉」が増えている

もちろん完全に動かなくなるわけではありませんが、本来できていた動きをスムーズに行えなくなることはあります。
前鋸筋もその一つです。
現代人は、前鋸筋をまったく使っていないわけではありません。
スマートフォンを操作するときも、物を押すときも、腕を動かすときにも働いています。
しかし、身体を大きく使う生活をしていた昔と比べると、さまざまな動きの中で前鋸筋を使う機会は減っていると考えられます。
だからこそ、トレーニングでは単純に筋肉を大きくするだけでなく、
「本来ある身体の機能をしっかり使えるようにする」
という視点が重要になります。
6.前鋸筋を鍛えることで期待できること

代表的なトレーニングとしては、
プッシュアッププラス
セラタスパンチ
ウォールスライド
ベアポジション
などがあります。
特に、腕立て伏せの姿勢から肩甲骨を動かすプッシュアッププラスは、前鋸筋を意識するトレーニングとしておすすめです。
ただし、重要なのは「前鋸筋だけを鍛える」ということではありません。
前鋸筋は、僧帽筋やローテーターカフ、体幹の筋肉など、多くの筋肉と協力しながら働いています。
そのため、
前鋸筋だけを強くする
のではなく、
肩甲骨を適切に動かせる身体を作る
という考え方が大切です。
7.人間本来の動きを取り戻そう
しかし、人間の身体そのものが数十年で大きく変化したわけではありません。
私たちの身体は今でも、
歩く
走る
登る
押す
引く
ぶら下がる
といった、さまざまな動きを行えるように作られています。
トレーニングは、単純に筋肉を大きくするためだけのものではありません。
自分の身体を知り、本来持っている機能を引き出し、より快適に動ける身体を作ることもトレーニングの大切な目的です。
前鋸筋は目立つ筋肉ではありません。
しかし、腕を動かすこと、肩甲骨を安定させること、上半身をスムーズに使うことにおいて、非常に重要な役割を持っています。
8.まとめ
木に登る。
枝につかまる。
腕で身体を支える。
そうした動きの中では、腕だけでなく、肩甲骨を安定させる筋肉も自然と使われていたはずです。
一方、現代人は便利な生活によって、身体を大きく使う機会が減っています。
だからこそ、
筋肉を大きくするために鍛える
だけではなく、
人間が本来持っている身体の機能を取り戻すために動く
という考え方も大切です。
肩や首に負担がかかりやすい方、腕を上げにくい方、トレーニング中に肩甲骨をうまく使えない方は、ぜひ前鋸筋にも注目してみてください💪
クロニクルジャパン心斎橋店では、単純に重い重量を扱うだけではなく、一人ひとりの身体の動きやクセを確認しながら、目的に合わせたトレーニングをご提案しています🌹
「自分の身体の使い方を見直したい」
「肩甲骨をうまく使えるようになりたい」
そんな方も、ぜひお気軽にご相談ください😊