妊婦は、医師の推奨に従うことで、胎児への危険性を最小限に抑えながら、母体の健康や体力を増進させることができます。
妊婦が出産前の適切なエクササイズプログラムに参加した場合の効果を述べていきます。
心肺系と骨格筋系の機能の発達・産褥期の回復促進・体重、体力と柔軟性の妊娠前のレベルへの早期回復・産後における腹部のシェイプUP・エネルギー貯蔵の増大・産科診療の頻度の減少・分娩時間の短縮と陣痛の軽減・体重増加の軽減・気分や自信の向上・生涯にわたる健康的な生活週間への意識の改善などが挙げられます。

産科的または内科的合併症を持たない妊婦は、継続的な運動により健康や体力レベルを増進させることができるが、いくつかの場合では、運動が絶対的禁忌となることがあります。妊娠性高血圧・破水・直近の妊娠時に早期分娩している・妊娠12週間後の継続的な出血・予定より早い子宮頸管の拡張・重大な心疾患や拘束性肺疾患・早産の危険性のある多胎妊婦・妊娠26週間後においても胎盤が子宮頸管を覆っているなどが挙げられます。

・エクササイズを開始する前に医療機関に相談する。
・会話が継続できる程度の快適な強度でエクササイズを行う。
・熱があるときはエクササイズを中止する。
・出血、多量の帯下、顔や手の腫れが起きた場合は医療機関の診察を受ける。
・妊娠３ヶ月以降は仰臥位でのエクササイズは止める。
・いきみが入る、または不快を感じる位置までのストレッチングは避ける。