こんにちは!
”福岡発”完全個室通い放題パーソナルジムCHRONICLE-JAPAN(クロニクルジャパン)大阪心斎橋店のしんてぃこと清水新太です。
今回は肩関節についてお話ししていきます。
二足歩行という進化を遂げたヒトの肩関節は四足獣とは異なり、非常に自由度の高い関節となっています。
そのため多くの骨や筋肉が関わり複雑な作りをしています。
日常生活をはじめ、スポーツなどによる機能、また疾患も多い関節。そんな肩関節について理解を少しだけ深めてみましょう。
1.肩関節の構造

肩関節は関わる骨や筋肉が複雑であるため意外にもな簡潔に説明するには難しい部位であります。
肩関節を最も簡潔に言うのであれば上腕骨頭と肩甲骨窩の肩甲上腕関節であるかと思います。
ただ、前述したように肩関節は関わる骨や筋肉が複雑であるため、最初に考えうる肩関節に関わる関節を全て洗い出してみましょう。
肩甲上腕関節

股関節同様、いわゆる球関節と呼ばれ、運動範囲が非常に大きな多軸性関節。
肩鎖関節

鎖骨・肩峰共に関節面が平面であるため平面関節にあたり、前後・左右への運動が可能。
胸鎖関節

体幹部と上肢帯(肩甲骨・鎖骨)を連結する唯一の関節。
肩甲胸郭関節

つまり肩甲骨と肋骨との隙間を指す。
前述した他の関節と異なる点は、関節法や靭帯がなく、構造的な関節というより機能的な関節としての役割を担っている。
2.肩関節の作用

二足歩行における進化にも伴い、広い範囲で動かせるようになった背景もあります。
それは同じ球関節である股関節よりもさらに大きく動かすことができ、それを可能にしているのは肩甲骨窩への上腕骨頭のはまり込みがほとんどなく骨による可動域の制限を限りなく少なくしている構造にあります。
解剖学的な作用は立位の状態において以下です。
・屈曲(180度)
・伸展(50度)
・外転(180度)
・内転(0度)
・外旋(60度)
・内旋(80度)
骨による可動域制限が少ない分、筋や靭帯によって関節の安定性を保っているため筋力の低下や強い衝撃などによって安定性を失いやすく、外傷や疾患の多い関節だと言えます。
3.回旋筋腱板(ローテーターカフ)

別名ローテーターカフとも呼ばれ、肩のインナーマッスルとして機能しています。
健康に日常動作を行う上でも、またスポーツにおけるパフォーマンスにおいても非常に重要性のある筋群です。
回旋筋腱板は4筋で構成されており、
【棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋】
がそれにあたります。
各筋の遠位端、腱の部分は関節を覆うように4筋全体が一体となっており、上腕骨頭を握り込むように付着しています。
この構造により、関節のはまり込みの浅い肩関節の安定性を保っています。
つまり、逆説的に言うと回旋筋腱板の機能の低下は肩関節の不安定性を招き、怪我や疾患につながります。
「トレーニングをしていて肩を痛めてしまった」
「四十肩で肩が上がらなくなった」
良く聞くこういった事象は全てとは言えませんが、少なからず回旋筋腱板の筋力の低下による原因が考えられるということになります。
健康体でいるために、身体の機能でとても大事な筋である回旋筋腱板ですが認知はあまり広くないように思います。
この記事を読んでその存在を知り、今後の健康のため少しでもトレーニングのきっかけになっていただけると幸いです。