水は人の体に最も多く含まれる物質で、生命活動をサポートしている体にとって無くてはならないものです。主に、脳、腸、肝臓、筋肉、肝臓など組織中の水分含有量は80%と比較的多いです。しかし、脂肪組織(皮下組織)は中性脂肪が多いため水分含有量は33%と低いです。
　女性は男性に比べ、脂肪量が多いため水分含有量は約55%と低く、また太っている人は痩せている人に比べ体水分量が少なく、高齢者は加齢とともに細胞の数が減少するため成人よりも水分量が減り、約50%くらいになります。

　体内の水分が約2%失われると喉の渇きを感じ、運動能力が低下し始めます。3%失われると、強い喉の渇き、ぼんやり食欲不振などの症状がおこり、4〜5%になると疲労感や頭痛、めまいなど脱水症状が現れます。そして、10%になると最悪死に至る場合もあります。

　1日に10ℓ以上の大量の水を飲む、このような症状を多飲症と言います。水中毒は、多飲症の結果を生じる発作性の病態で、過剰な水分摂取などにより中毒症状を起こし低ナトリウム血症を引き起こした状態です。
　主な症状はめまいや、頭痛、多尿、頻尿下痢などが挙げられ悪化すると吐き気や嘔吐、錯乱、意識障害、性格の変化、呼吸困難など症状が現れ、最悪の場合死に至る場合があります。
海外では、水の過剰摂取により死亡したケースがいくつもあるため水分の過剰摂取にはじゅうぶん注意しましょう。

　栄養も水分も過剰摂取は、逆効果になる場合があるため過度な摂取は控え自分に合った分量を摂取し、適切な水分量を摂取するとさまざまなメリットがあるため、しっかりと水分補給をしましょう。
　トレーナーとしての個人的な提案として、水を普段飲む習慣がない方は軽い運動、ウォーキングなどをしてこまめに水を摂取するタイミングを増やせば水分の摂取量が増えるので、軽い運動を生活スタイルに組み込んではいかがでしょうか？